夫婦崩壊の主な原因は価値観の相違

夫婦はお互いに価値観を共有しない限り、結婚生活はうまくいきません。
なぜなら、「夫婦とは人生を100%共有する運命共同体」だからです。
ただ単に恋愛感情を共有しただけでは、結婚生活は破綻します。
とりわけ現代の結婚は、できちゃった婚、駆け込み婚、成り行き婚など、
無計画な結びつきで家庭を持つケースが増えています。
できちゃった婚のカップルの80%が5年以内に離婚する、というデータも出ています。
その出発点に問題があることは明らかです。

 

最初はうまくいっているように見えても、価値観を共有できなければ遠からず問題が生じます。
休暇の過ごし方や子供の教育方針、金銭の使い道、親戚との関わり方など、
こまごまとした意見の違い、これらは次第に夫婦のストレスに発展します。
さらに、“妻は子供が欲しいが、夫は欲しくない”というような大きな意見の相違は、
夫婦間の大きな障害になりますし、
「浮気は男の甲斐性だ」などと肯定する男性がいることも事実です。

 

そもそも、お互いの価値観や人生観を共有できないことが、
どれほど深刻な障害になるかを自覚している夫婦がとても少ないのです。

 

「恋愛感情が冷めただけ…」。
あるいは、「どうせ夫婦は、元々他人なんだから…」と安易に捉えているのです。
この結果、多くのカップルたちが「こんなはずではなかった」という事態に唖然とするのです。

 

幸せな結婚をしたいならば、まずはお互いの価値観の共有は必須です。
これが信頼や絆の土台になります。

 

もちろん最初から価値観を共有することは容易ではないでしょう。
しかし、結婚の出発点でお互いが、このことを自覚することで障害を避けることができ、
最大限のリスクを取り除くことが可能です。
その上で、失敗体験を重ねて共有する努力をしていくのです。
「失敗することは良いことだ。本を読むだけでは学べないことを学べた!」と
受け止めて努力すれば、お互いに成長することができます。
そもそも「結婚生活は人生における修行の場」です。
自らが成長せずにいるから同じような問題が繰り返される、とも言えます。

 

また、共通の価値観は夫婦の羅針盤となります。
これなくして結婚生活を続けることは、地図を持たずに目的地に行くようなものです。
これでは永遠に目的地に辿り着くことのない、迷路に入ったような人生になってしまうのです。

 

それでは、何を中心に価値観を共有するべきでしょうか?
これが一番重要な問題です。
それは“愛に対する認識”です。

 

ところで、愛に対する価値観と言っても、それは人によってまるで違ってしまうものです。
夫婦が“愛”についてどんな認識を持っているのか?
もし、この基準が曖昧であれば、夫婦の愛は移ろいやすく、
本当の絆を構築することは不可能と言えるでしょう。

 

それでは、この愛の価値基準とは一体、どういうものなのか?
次回、このことについて考えてみたいと思います。

小川陽子

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