妻の支離滅裂な話への対処法

Q. 妻の話はいつも不平不満が多く、支離滅裂です。
理解できない時は、つい「いい加減にしろ!」と怒鳴りたくなる自分がいます。
先日はついに爆発してしまいました。
それ以来、会話のたびにストレスになるので、緊張し身構えてしまいます。
言いたいことがあるのはお互い様ですが、このままだと出口が見えません。
どうしたらいいでしょうか?

 

A. 人には、理解してもらいたいという欲求があります。
また、話を聞いてもらえるだけで癒やされる場合もあります。
特に女性の場合、自分の話をじっくりと聞いてもらえれば満足する場合がほとんどです。
しかし、延々と続く妻の話を、喜んで聞きたいという夫はあまりいないものです。

 

男性の脳が論理的なのに対し、女性の脳は感情的、感覚的です。
あなたが理論理屈で物事を解決していこうと思っても、奥さんは感情が収まるまで落ち着かないことでしょう。
このように夫婦で噛み合わず、ストレスになっているのではないでしょうか?

 

あなたの奥さんも「夫は私のことを理解していない!」という感情が先立ち、つい支離滅裂な話を続けることになります。
これは“心の水道のサビ”と呼べるものですが、心の鬱憤を出し切りたいというサインでもあります。
あなたが奥さんとまともな会話をするためには、まずこのサビを出させる必要があります。
女性は結論を求めるより、たくさん話をするだけで、元気になるものです。
また、話を聞いてもらっただけでも、分かってもらったと受け止めるものです。
すると、次第にきれいな“水”が出て、会話が成立するようになる、というイメージです。

 

ところで、夫婦間でせっかく話をしても、必ず失敗するのが次のことです。
それは、相手の話の腰を折ってしまうこと。
実際にあなたは、奥さんの話を聞けば聞くほど、「どう考えてもそれは違うだろう」と言いたくなるかもしれません。
男性からすれば、早く結論を出したくて躍起になり、イライラするかもしれません。
つい、話を最後まで聞かずに一言言いたくなるものです。
そうなると女性は、「話をしっかりと聞いてもらえなかった。やっぱり理解されなかった」とストレスを感じてしまうのです。
あなたもかつて相手から話を折られて、がっかりした経験があることでしょう。

 

夫婦は近過ぎる関係なので、遠慮がなく、言いたい放題になります。
しかし、夫婦はお互いの個性を受け入れ合うことで、初めて信頼関係が生まれます。
お互いの特性、つまり男性と女性の違いを理解することは、夫婦における幸せの基本です。

 

最初から上手くやろう、などと思うと身構えてしまいますが、
あなたが結婚生活をより良いものにしたいのでしたら、信頼関係を築いていくことが大前提です。
女性が「聞いてもらえた」と満足するような体験をさせてあげることが始まりです。
そこから夫婦の会話が少しずつ楽しいものになり、深まっていくことでしょう。

 

小川陽子

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