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現代社会を見渡してみると浮気、不倫などは
今の社会ではごくありふれたものとして扱われているようです。
「不倫は文化」などという言葉まで出てくる
ありさまです。
浮気がこれほどに横行している時代は歴史的
にもきわめて異例なことなのです。
イスラム圏の一部では女性の浮気は、
死刑もしくは終身禁固になります。
男性の場合、相手の夫、または父親が納得する
賠償金を支払えば許されますが、支払えない場合は、
罰を受けます。
では、女性の側はどうなるのでしょうか?
浮気相手の女性はなんと、公衆の面前で
石で打たれる、公開処刑が行われます。
これは現代でも行われているのです。
日本でも、夫のある妻と姦通の相手方である男性の
双方に成立するものとして「姦通罪」が施行されていました。
これは戦後、廃止されましたがそれもあってか
第2次世界大戦以前は離婚率は5%未満です。
しかもこの5%の中身は、親の事情での離婚
がほとんどです。
この事実を見ても、家族を壊すことに
対しての罪悪感というものが戦後、急速度に
失われてしまったと言えます。
しかし、他人の家庭を壊す。
これはどれほどの罪であるのか。
たしかに浮気をしたからといって警察に
捕まることはないでしょう。
殺人は刑法にふれて刑務所に行きますが、浮気や不倫を
したからと言ってニュースにはなりません(有名人以外は)。
慰謝料など金銭的な賠償責任は生じるものの
最大でも民事裁判ぐらいにとどまります。
しかし、幸せに暮らしていた家族を壊す行為は
考え方によっては恐ろしい罪に相当します。
どろぼうに入られて金品を盗まれても、
それは一時の出来事です。
年月がすぎればそれなりに忘れ、物はいくらでも
お金で取り戻すことはできます。
しかし、家族の関係を他人に壊される痛みは何年たっても
消えるものではありません。
配偶者に裏切られた心の傷、さらに子供たちの未来まで狂わせる
行為であると思えばこれほど残酷なことはありません。
もともと日本人は家族の絆を大事にしてきた民族でした。
再び、不倫行為も法的に裁きを受けるという決まりが
できたら浮気は一気に激減することでしょう。
いったん、価値観が変われば人は行動も
変わるのです。
日本人は身勝手なことを嫌い調和や和睦を
好む民族です。
日本はまだまだ希望ある国だと考えています。
しかし、夫婦本来のあり方を教育する場所がなく、
浮気が放任されたままである。
これが現実なのです。
小川陽子