摩訶不思議な合同結婚式
世界平和のために結婚?
「なぜ結婚するのか」と尋ねられ、「親のためです」と答える人は極めてまれでしょう。「先祖と後孫のためです」と答えるのは、さらにあり得ないことであって、「世界平和のためです!」と答えたなら、その人は間違いなく祝福結婚を受けた家庭連合の青年です。
「世界平和のために結婚する」。祝福結婚が標榜するそうした理想は、一般的に考えれば滑稽にすら聞こえかねない「大それたスローガン」であるに違いありません。普通の人ならきっと疑問に思うでしょう。「個人の結婚が、世界の平和と一体何の関係があるのか」と。
しかし世界も国も、個々の人が集まって構成されるものです。人と人の間に平和な関係が築かれない限り、その世界や国には決して平和は訪れないのです。
それでは、どうしたら人と人とが平和な関係を築けるのでしょうか?
統一原理ではその答えを「家族」に求めます。理想的な家族関係においては、親と子が、夫と妻が、兄弟姉妹が、お互いに愛し合い、助け合って生きています。そこには愛があり、調和があり、平和があるのです。
結婚は、二つの家の出会いでもあります。これが国際結婚になると、二つの国・民族の出会いになります。結婚を通して二つの家、二つの国の間に平和が築かれるとき、それが世界平和の礎になると考えるのは、決しておかしな考えではないはずです。
そのため、祝福結婚では国際結婚が推奨されますし、同じ国・民族同士の結婚であっても、過去に先祖同士が敵対していたなどの背景を持った両家が出会うことがあると言われます。結婚を通してそのような両者の間に愛が生まれ、平和が築かれるとき、過去の先祖の恨みが解かれ、現在の社会に平和が訪れ、未来の世界に希望が生まれるのです。
私たちが、結婚こそ世界平和に至る一番の近道であると考える理由はここにあるのです。