祝福結婚 Q&A

なぜ宗教団体が結婚式を行うのですか?
家庭連合における「祝福結婚式」に限らず、元来結婚式というのは宗教的な儀式です。最近は「人前式」などという形態を採って行う人もいますが、神仏の前で神聖なる婚姻を誓うという本来の意味から考えると、「神前式」、「仏前式」のように宗教儀式として結婚式を行う方が自然だと言えるのではないでしょうか。
特に家庭連合においては、神様の創造の目的は「人間が理想家庭を築き、それを拡大させて理想世界を作ることだった」と教えています。人間は結婚をして素晴らしい家庭を築いてこそ、神様の願いに応えられるということです。ですから、永遠の伴侶としての配偶者と共に理想の家庭を築いていくことを神様の前で誓う「祝福結婚式」は、最も尊い宗教儀式だと、私たちは位置付けているのです。
祝福を受けるためには、必ず結婚式に参加しなければならないのですか?
上記のように、「祝福結婚式」は家庭連合において最も重要視されている儀式です。結婚式参加者は配偶者を永遠の伴侶として愛し、共に理想の家庭を築いていくことを神様の前に誓います。そして、神様はその誓いを受け入れ、新たに夫婦となっていく二人に祝福と恩寵を与えてくださいます。「祝福結婚式」はそのような誓いと祝福の場であり、そこで行われるプログラム一つ一つに重要な意味があるのです。
特に、式の中心的プログラムである主礼による「祝祷」は、神様がその結婚を公認してくださることの具体的な表現です。つまり、参加者は「祝祷」を受けることにより、神様から結婚を承認され、「祝福」を受けたと認定されるわけです。そのような理由で、祝福結婚を受けることを希望される方は全員、祝福結婚式に参加し、祝祷を受けていただくことになっています。
なぜ集団で結婚式を行うのですか?
祝福結婚は各人が理想家庭を築くための出発であると同時に、神様の人類全体に対する理想を実現するための礎でもあると、私たちは考えています。素晴らしい家庭が一家庭できたからと言って、理想的な世界ができるわけではありません。理想家庭を目指す祝福家庭(祝福結婚を受けた家庭)が世界全体に拡大していくことによって成就されるのです。
神様の愛の理想は人種や国境など、あらゆる障壁を超えたものです。国籍も文化も違う男女が神様を中心として愛し合い、一つになっていくことは、正に神様の愛の理想を体現した夫婦の姿だと思います。そして、そのような家庭が増えていけば、国家・人種間の争い解決や平和世界実現に大きく寄与できると期待できます。ですから、家庭連合では国際祝福結婚を希望する人たちが後を絶たないのです。
このようなビジョンに基づき、家庭連合の「祝福結婚式」は世界各国をインターネットで結んで行われる国際的な式典となっています。ただ集まって結婚式を挙げることが重要なのではなく、多様な人種、多様な国籍の人たちが共通の理想の下、同じ時間に、共通のプログラムで行われるその式典に参加することに大きな意義があるのです。参加者が理想家庭実現を誓うと共に、世界平和実現の礎となることを決心し、出発していく場、それが「祝福結婚式」なのです。
結婚相手は誰が、どうやって決めるんですか?
現在、未婚の方が祝福結婚を受ける場合は、所定の手続きを踏まえた上で、マッチングサイトに登録していただき、相手の紹介を受けるというシステムを採用しています。マッチングサポーターというスタッフが全国に配置されており、彼らが仲人のような形で相応しいと思われるお相手を紹介させていただきます。手続きなどの詳細に関しては、最寄りの教会にお問い合わせください。
もし相手が気に入らない人だった場合、断ることはできるのですか?
もちろん、結婚式に参加する前にお断りすることは可能です。マッチングサポーターはお相手として相応しいと思われる方を紹介させていただきますが、その方と祝福結婚を受けるかどうかを決めるのはあくまでもご本人たちです。結婚した後に支障をきたすことがないように、結婚前に交流を深め、その相手を永遠の伴侶とする気持ちが固まってから祝福結婚式に参加されることをお勧めしています。
祝福結婚を受けるのに、年齢制限や条件はありますか?
未婚の方が祝福結婚を受ける場合の年齢制限は、結婚式の時点で満19歳以上となっています。その他、所定の研修を受けていただくことや、家庭連合への入会手続きをしてから6ヶ月以上経過していることなど、いくつかの条件がございます。詳細は最寄り教会にお問い合わせください。
うちは代々別の宗教を信じています。そんな自分でも祝福結婚を受けられますか?
私たちはどの宗教の教えにも人間が生きていくために絶対的に必要な尊い内容が含まれていると信じています。文鮮明先生は各宗教の教義を整理した「世界経典」を編纂し、その核心的内容は普遍的だということを明らかにしました。つまり、どの宗教も、表現の違いこそあれ、その教えを通して伝えたいことは共通しているのだということです。
祝福結婚は神様を中心とした理想家庭を築き、それを拡大して平和世界を実現するという理念と理想に基づいて行われるものです。その理念と理想は、どの宗教の教えにも合致する普遍的内容であると思います。ですから、祝福結婚においてはどの宗教を信じているかが問題ではなく、祝福の理念と理想に同意し、自身がそれを実践していきたいと思うかどうかが重要なのです。
もちろん、手続き上の問題としては入会手続きをしていただく必要もありますが、別の宗教を信じてきたからと言って、祝福結婚を受けられないということはありません。
すでに結婚した夫婦でも祝福結婚を受けられると聞いたのですが…。
祝福結婚には、未婚の方が受ける祝福と、既に結婚された夫婦が受ける祝福の二種類があり、後者は「既成祝福」と呼ばれています。「既成祝福」の場合は、もちろん新しいパートナーを紹介するわけではなく、そのご夫婦が改めて神様を中心とした結婚式を挙げ、理想家庭を築いていくための(再)出発をすることになります。「既成祝福」式は日本全国の教会で行われており、既に多くの「既成祝福」家庭が誕生しております。上述した祝福結婚の年齢制限や条件は、「既成祝福」の場合は異なる内容も出てまいりますので、詳細は最寄りの教会にお問い合わせください。