幸せな結婚生活を送るために

愛するには力が必要

愛するには力が必要 多くの人が、愛を「自然に湧き出ずるもの」のように思いがちです。もし「愛には努力が必要だ」と言おうものなら、「そんなに力んで、誰かを愛さなければいけないのか」と言われてしまうでしょう。しかし、愛とは「与える」ことであり、それには大きな力が必要なのです。多くの人が「愛」を簡単に考えてしまうのは、「愛」を「好き」という感情と取り違えているからでしょう。
愛は、「与える行為」であって、相手の条件によって左右されるものではありません。相手がいらだっている時も、元気のない時も、相手が自分を非難する時も、「それでも、私は相手を愛する」という「主体的な行為」であって、相手の長所も欠点も、尊敬できる部分も気に入らない部分も、すべてひっくるめて受け止めようという「全面的」な心情なのです。

そのため、愛には「自己の投入」が必要なのです。自ら本気で投入した分だけ、愛は強く、深く、そして大きく広がっていきます。自らの命をなげうって子女を生かそうとする、そんな父母の愛情は、最初から備わっているわけではありません。手をかけ、思いをかけ、そこに投入した心情の分だけ、愛は成長していくのです。
つまり人を「好き」になるのではなく、「愛する」ためには、自分の努力によって愛を成長させることが必要なのです。
愛は自然に生まれるのではなく、自身の努力によって成長させなければならない。これこそが統一原理の核心的教えの一つです。私たちの人生の目的は、まさに愛を成長させ、愛を完成させることにあるというのが統一原理の人生観なのです。